禁止されると観たくなる!話題の映画「ザ・インタビュー」の爆発力から考えるマーケティングの教訓

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1月6日、北朝鮮の金正恩第一書記の暗殺計画を描いたコメディー映画「ザ・インタビュー」の、ソニー・エンタテインメントの配信収入が3100万ドル(約36億7700万円)を突破したとの報道がありました。

この「ザ・インタビュー」はその題材ゆえに平和の守護者(Guardians of Peace)と名乗る組織が、配給元のソニー・ピクチャーズエンタテインメントをハッキングしたり、そこから映画公開を延期したソニーをオバマ大統領が「上映中止判断は間違っている」と声明を出したり、と昨年の12月から大きな話題となっている映画です。

(参考:公開中止から一転、映画「ザ・インタビュー」公開へ

「ザ・インタビュー」が大ヒット!サイトへのアクセスは?SimilarWebで分析してみる

北朝鮮、オバマ大統領、ソニーが絡みまさに世界規模のニュースであったため、それとともに各国のメディアがこぞってこの話題を取り上げ「ザ・インタビュー」の認知はかなりのものになっていきました。そして、ソニーが一旦公開を見合わせるという発表から「見てはいけない」と言われると「ますます見たくなる」という人間の心理も加わり、公開時には爆発的なヒットとなったのです。

また、このソニー・ピクチャーズエンタテインメントは、「ザ・インタビュー」を劇場公開前にネットで有料配信するという異例の措置を取ったことも大きなニュースとなりました。

では、この反響はどれくらいのものだったのでしょうか?それを調べるために、SimilarWebで「ザ・インタビュー」の公式サイトを分析してみました。

12月24日に有料配信がスタートしたのですが、以下のデータを見ると急激にトラフィックを伸ばしているのがわかるでしょう。

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サイトアクセス数だけではなく、そのトラフィックがどこ経由でもたらされているかを示すトラフィックソースを分析すると、「ソーシャル」からのトラフィックが群を抜いて多いことがわかりました。多くの人がこの映画についてSNSを介して話題にしていたのでしょう。

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グーグルトレンドからも映画が公開されてから、急激にトラフィックが伸びているのが確認できます。

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「ザ・インタビュー」から考えるマーケティングの教訓とは?

さて、このように大きな話題になった「ザ・インタビュー」ですが、そのレビューには賛否両論の意見や感想が多く聞こえます。そのため、この映画のヒットの要因を映画の中身に言及することはできません。ただ、この映画のマーケティング戦略には学ぶ所があるでしょう。

それは、映画の中身を制作元や配給元が積極的に発信するのではなく観客となる人たちが勝手に話題を膨ませ、公開が危ぶまれることでますます大きな話題となる。そして、その話題がピークになった時に限定的に配信する

今回のソニーの措置は、人間の心理を突いた素晴らしいマーケティング戦略と言えるでしょう。

ガジェットファンに大きく人気を伸ばし、招待制でしか購入できないスマートフォンである「OnePlus One」もこのようなマーケティング戦略を適用しています。ネットなどで話題になっているのにもかかわらず、購入を完全招待制にすることで簡単に買いたくても買えない状態となり、購買意欲を掻き立てているのです。

今回紹介した「ザ・インタビュー」騒動は、

①簡単には手に入れられないことで人間の購買意欲を掻き立てる

②ユーザーが自発的に話題を語り、大きなムーブメントを呼ぶ

という人間の心理を突いたマーケティングの稀有な成功例となったと言えるのではないでしょうか。

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SimilarWeb 編集部

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