家計簿やFXなどで人気のアプリを競合比較!?パフォーマンスをSimilarWebPROでチェックしてみた!!

みなさん、アプリのパフォーマンス評価はどうしてますか?ちゃんとできていますか?

絶対評価はアプリ解析(GoogleアナリティクスSDKなど)で見られていると思いますが、相対評価はアプリランキングなどで行っている企業も多いと思います。

しかし、ランキングだけでは具体的なベンチマーク指標(どこに、何を、どのくらい)を立てるには至らないのではないでしょうか。そこで是非活用したいのがアプリ調査ツール。

SimilarWebProにもアプリ調査機能があり、複数の評価指標を確認することができます。この記事では、SimilarWebProのアプリ調査についてご紹介していきます。

SimilarWebProのアプリ分析では、主に以下のような指標の確認ができます。

・ダウンロード数 ※Androidのみ

・デイリーアクティブユーザー(DAU) ※Androidのみ

・他にインストールしているアプリ ※Androidのみ

・直近ダウンロードユーザーの利用率 ※Androidのみ

・ストア内ページへのアクセス経路 ※PlayStore,AppStoreどちらも可

・検索キーワード ※PlayStore,AppStoreどちらも可

※注意点

1.Android側のデータしか詳細データは把握できません。

2.Similar調査は、基本的にシェア率での算出が基本となっています。たとえばダウンロード(Current Installs)はダウンロード数ではなく、全Androidユーザーに対してダウンロードしたユーザーの割合で表示されます。この記事では直観的に把握しやすいように、独自に拡大推計した数値での分析も行っています。

3.この記事では、スマホユーザー数を8,000万として、実数を推計しています。

スマートフォンの契約数の推移・予測(総務省)

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ファイナンスカテゴリーの人気アプリ5つのパフォーマンスをチェック

SimilarWebでのアプリ分析の参考に、ファイナンスカテゴリーの人気アプリをチェックしてみました。

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▲Leaderboatd:ファイナンス ※PlayStoreのみ

SimilarWebProのアプリランキングは、ダウンロード数の他にアクティブ率なども加味して作成されており、単にダウンロード数が多いだけの評価にはなっていません。以上を踏まえたうえで結果は以下の通りとなりました。

  1. かけ~ぼ
  2. 楽天カード
  3. Yahoo!ファイナンス
  4. 三井住友銀行アプリ
  5. 家計簿マネーフォワード

ランキング上位のアプリを見てみると、家計簿系と株系のランクインが多い印象がしますね。ではこの中から、特徴的な上記5つのアプリのパフォーマンスを、SimilarWebProの機能を利用して深堀してみたいと思います。

人気のキーワードは「家計簿」「FX」「銀行」

まず、このファイナンスカテゴリーにおけるユーザーニーズを見てみましょう。SimilarWebでは、GooglePlay内の検索キーワードのトレンドを確認することができます。

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▲Top Google Play Keywords:FINANCE ※PlayStoreのみ

いかがでしょう、固有名詞を除くと「家計簿」・「FX」・「銀行」・「小遣い帳」というあたりがニーズが高いことが確認できました。

上記、人気ランキングの結果ともおおむねリンクしていることがわかりますし、固有名詞(sbi、ufj、マネーフォワード、等)もおおむね人気傾向と近しい結果になっていると思います。

WebサイトにおけるSEOのように、キーワード対策も重要になってきます。アプリマーケットの検索結果順位のアルゴリズムは各社公表していませんが、単純なダウンロード総数ではなく、直近のダウンロード数、DAU、アンインストール数、レビューなど、複合的な要素を掛け合わせているようです。

人気1位「かけ~ぼ」のアクティブ率は21%!?ダウンロード数は楽天カードがダントツ!?

それでは、各々のアプリのパフォーマンスを確認していきたいと思います。まずはSimilarWebProのダッシュボードから、「Overview(概要)」で「かけ~ぼ」を確認した画面をご紹介します。

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▲Overview:FINANCE  ※Androidのみ

まずはOverview(概要)の画面ですが、ここでは、ダウンロード数やDAU(=Daily Active Users)などの基本データの確認が画面で俯瞰することができます。

主に見て頂きたいデータは下記3点です。

  • Current Installs:全Androidユーザーの中でダウンロードされている比率
  • Daily Active Users:ダウンロードユーザーの中で日別利用率の平均値(過去すべて)
  • Active App Users:調査対象期間に絞ったDAU率(今回は直近6カ月)

SimilarWebProの調査データはこの画面のように、シェア率で表示されることが多く、項目によっては一目でGood/Badの判断がわかりにくいものもあります。上記をもとに「Androidユーザーの1.4%にダウンロードされています」とレポートに記載しても、その「1.4%」という数字の評価ができない方が多いと思いますのでご注意ください。

私の場合は係数を用意して推計値を試算してレポートするようにしています。以下がその例ですのでご覧ください。

04図1

▲比較表:FINANCE ※Androidのみ

家計簿や株よりもDAUの高い「楽天カード」

数で見ると、楽天カードのパフォーマンスがすべてにおいて抜きんでていますね。

楽天カードはDAU(Daily Active Users)率も高いのですが、個人的にはクレジットカードのアプリを毎日開くというユーザー行動が今一つイメージ湧かず、この結果には不思議感があります。逆に、家計簿や株などのアプリの場合には毎日開く理由がありそうに思います。

直近ダウンロードユーザーのアクティブ率が高い「かけ~ぼ」「Yahoo!ファイナンス」。

この2つのアプリはアクティブ率(=Active App Users)が高い傾向が出ています。

SimilarWebProの評価がアクティブ率を重視している傾向な印象もします。特に「かけ~ぼ」は、家計簿アプリの絶対王者「マネーフォワード」を超えるアクティブ率でSimilarWebProの評価も高くついています。家計簿アプリはユーザーの囲い込み率が高く、注目度が高いので、今後も激戦になりそうな感じがしました。

Webアクセス解析同様の分析ができる「ストアページ分析」

Overviewで基本的なパフォーマンスを確認した後は、「ストアページ分析」でアクセス経路を確認します。ストアページ分析には、以下4つのダッシュボードがあります。

  • In-Store Traffic:GooglePlayストア内から当アプリページへの来訪経路とトラフィック量
  • External Traffic:GooglePlayストア外から当アプリページへの来訪経路とトラフィック量
  • In-Store Keywords:GooglePlayストア内から当アプリページへのキーワード検索で来訪した場合の、検索ワードとトラフィック量
  • 検索エンジンのキーワード:GooglePlayストア外のサーチエンジンから当アプリページへ来訪した場合の、検索ワードとトラフィック量

では、「かけ~ぼ」のストアページ分析ダッシュボードを見てみましょう。

In-Store Traffic

05▲In-Store Traffic:かけ~ぼ ※Androidのみ

06▲In-Store Keywords:かけ~ぼ  ※Androidのみ

キーワード検索からの来訪が58%と圧倒的に多く、次いで参照アプリページ(他のアプリページからの来訪)からの来訪が30%と、この2経路で約9割となります。キーワードを見ますと、「かけ~ぼ」指名検索は3%前後であり、「家計簿」系のビッグワードからの来訪が多くを占めています。またリファラーを見ると、「Zaim」「マネーフォワード」などの人気家計簿アプリページからの来訪が上位に入っていることから、「認知度は高くないが、家計簿を探しているうちに、目について出会い、説明やレビューを読んで興味が湧いてダウンロードした」というような仮説をイメージしました。

ちなみに、人気家計簿アプリのマネーフォワードの場合は、ストア内/外ともに来訪ワードの半分以上は指名ワードでした。

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▲In-Store Keywords:マネーフォワード  ※Androidのみ

External Traffic

08▲External Traffic:かけ~ぼ   ※Androidのみ

09▲検索エンジンのキーワード:かけ~ぼ  ※Androidのみ

GooglePlayストア外からの来訪経路は、さらに検索による比率が高く、69%となっています。キーワードを見てみると、今度は指名ワードが6割以上を占める傾向となっていました。ストア内とストア外で、来訪される方のニーズやモチベ―ションが大きく異なる結果となりました。

このように、ストア内外での傾向も踏まえた上で、ターゲットの選定、メッセージやコミュニケーション手段などの設計を行えるとベストだと思います。

他のカテゴリーのアプリもチェック!?

それでは参考に、他のカテゴリーのアプリのパフォーマンスもチェックしてみましょう。ヘルス&フィットネス、交通、スポーツの三つを取り上げていきます。今回は特徴的なアプリのあるカテゴリーを筆者の個人的視点でピックアップいたしましたのでご了承ください。

◇ヘルス&フィットネス 人気は、睡眠、生理、ダイエット

まずはヘルス&フィットネスカテゴリーのランキングを見てみます。

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▲Leaderboard:ヘルス&フィットネス  ※Androidのみ

睡眠、生理、ダイエットなどのアプリが上位を占めている印象ですが、共通して健康に対する関心度がうかがえます。では、検索キーワードはどうでしょうか。

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▲Top Google Play Keywords:ヘルス&フィットネス  ※Androidのみ

ランキングとは異なり、「歩数計」「万歩計」「体重管理」など、健康管理系のニーズが高い印象です。「ブルーライト」(モニターのブルーライトをカットするアプリ)も上位にランクしており、関心の高い様子がうかがえます。でも、ファイナンスとは異なり、トップキーワードとアプリランキングがシンクロしている印象があまりありません。

このあたり、各アプリのパフォーマンスで深堀してみましょう。

直近ダウンロードアクティブ率の高い、ヘルス&フィットネスカテゴリーのアプリ。

12図1

▲比較表:ヘルス&フィットネス  ※Androidのみ

先ほどのファイナンスとは大きく異なる点は、アクティブ率(=Active App Users)の高さ。1位のSmart Sleep Managerは36%、「みんなが痩せた!」に至っては51%ととても高い数値となっています。

確かにこのカテゴリーのアプリは、毎日、それも一日に数回利用する可能性も高いものばかり。このカテゴリーで重要なことは「毎日使える(=使いやすい)」ことのように感じました。使い勝手の良さが口コミとなり、指名ワードで検索してダウンロード、という流れなのかもしれませんね。

◇交通 並み居る強豪を抑え、Yahoo!乗換案内が1位

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▲Leaderboard:交通  ※Androidのみ

14図1▲比較表:交通  ※Androidのみ

交通のカテゴリーは、乗換案内アプリが上位5位を占めるという、圧倒的なニーズ傾向があります。ここに定番の5アプリがランクインしていますが、その内訳を見ますと、Yahoo!が率、数、ともに圧倒的でした。Yahoo!はドライブナビでも1位であり、移動経路検索のカテゴリーでダントツの強さを示していますね。

◇スポーツ “一球速報”はアプリでも定番人気。

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▲Leaderboard:スポーツ  ※Androidのみ

16図1▲比較表:スポーツ  ※Androidのみ

一位のスポナビは、いわゆる“一球速報”のアプリ。一球速報はアプリでも根強い人気があるようです。DAUも抜きんでています。

また、ランク上位は各スポーツカテゴリーがまんべんなく入っている印象がします。野球、競馬、サッカー、バスケ、競輪など様々です。

SimilarWebによるアプリ比較分析レポート作成のポイント

以上、4カテゴリーの事例を元に、アプリ分析をご紹介して来ました。以下に、私が意識しているSimilarWebProでのアプリ分析のポイントをご紹介します。

1)実数の推計値を試算して、見やすいデータにする。

2)ダウンロード数の他、アクティブ率を見て、より現実に即したユーザー評価を見る。

3)他にダウンロードしているアプリを見て、ユーザーの興味軸を見る。

※この記事では、3)他にダウンロードしているアプリ(=App Engagement > Audience Interests)のご紹介をしていませんが、ユーザーインサイトを考察する場合に役立ちます。

SimilarWebはIP除外していないために、内部アクセス数も計測してしまいますので、実際のマーケティングに実数として使うには注意が必要です。しかし、同一条件で比較することを前提として、相対比較ができる点に注目すれば、アクセス解析とは違う視点での分析ができると考えています。

特に、該当業界の方からすると、「こういう視点で見た方が良い」「ミスリードしているのではないか」などのご意見もあるかもしれませんので、その場合はできましたら是非、ご意見お寄せ頂ければ幸いです。

※当記事内で表記される各社ブランドのロゴや商標については、当記事とは一切の関係はなく、各社がその権利等を有しております。

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中川 太

外部ライター/執行役員株式会社ジェネレイト
ソフトバンクとオプトが共同設立した「ジェネレイト」にて、ICTとアドテクノロジーを融合したマーケティング施策のプロデュースを担当、執行役員。それ以前のオプトではクリエイティブ領域の責任者として、クリエイティブの広告効果最大化を推進。クラウドソーシングやA/Bテスト、LPOツールの活用、ウェブ解析の人材育成などを推進。ウェブ解析士マスター(認定講師)。Googleアナリティクス個人認定資格取得。

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