【フィットネス市場調査:アメリカ編】流行はサブスク?調査から見えてきた最新ビジネスモデルとは。

フィットネス――巷でよく耳にするワード。

街のいたるところに貼られたフィットネスジムの広告、薬局でも簡単に手に入るプロテイン、トレーニングの様子をアップするインスタグラマーたち。これらはまさに、日本がフィットネスブームの渦中にあることを象徴しています。

そんなフィットネスブームの火付け役とも言えるのが、超大国アメリカ。

ビリーズブートキャンプが2000年代前半に一世を風靡する等、最先端のフィットネスを世界に送り出す発信地です。

本稿ではマーケットインテリジェンスツールSimilarWebを使ったオンラインデータをもとに、アメリカのフィットネス業界を分析。

調査を進めていくと、今流行りの”サブスクリプション”型ビジネスモデルの浸透が浮き彫りに――。

*SimilarWebのデータは実データではなく、SimilarWebのアルゴリズムによって集計した類推データになります。そのため、記載されたトラフィック等のデータ数値は実データと異なる可能性がございます。

米国フィットネス業界の概要

トラフィック推移は減少トレンド

まずは業界を概観します。

下記のグラフは、SimilarWebの「ウェブのカテゴリー分析」機能で検出したフィットネス関連サイト全体におけるトラフィックボリューム推移を表しています。

トラフィックボリューム推移

  • 期間:直近18か月(2017年8月~2019年1月)
  • 調査対象国:アメリカ
  • デバイス:デスクトップとモバイル
  • カテゴリー:美容とフィットネス/ フィットネス

月毎にアップダウンが見受けられるものの、全体的にトラフィックボリュームは縮小傾向にあります。

では次に、業界内のどのサイトに流入しているのかを調査すべく、SimilarWebでサイト訪問数トップ10を検出します。

業界内で最も見られているのはECサイト

業界内でトラフィックを集めているサイト群は、大きく二つの種類に分かれました。

サイト種類別トップ10

■ECサイト ■メディアサイト ■店舗サイト

6位の店舗サイトである「planetfitness.com」を除くと、メディアサイトとECサイトの2種類が業界におけるTOP10を占めます。

メディアサイトが多くを占めるなか、堂々の1位を獲得したのはECサイトの「bodybuilding.com」。

そこからメディアサイトが続き、9位に再びECサイトがランクインしています。

サイト種類別トラフィックシェア内訳

サイト種類別トラフィックシェア内訳■メディアサイト  ■ECサイト  ■店舗サイト

ここからは、メディアサイトの多さが顕著である本業界でトップ10に食い込む2つのECサイトに焦点を当て、ドリルダウンしていきます。

似て非なる2つのECサイト

そもそも、これら2つのサイトはどのようなサービスなのか。サイト内の紹介文から、概要を抽出しました。

bodybuilding.com ボディメイクの必需品をお届け

私たちは世界最大のオンラインフィットネスストアです。

私たちはBodybuilding.comです。あなたの変革は私たちの情熱です。私たちはあなたのパーソナルトレーナー、栄養士、サプリメントエキスパート、リフティングパートナー、そしてサポートグループです。私たちはあなたが脂肪を燃やし、筋肉を鍛え、最高の自分になるために必要な技術、道具、そして製品を提供します。

参考;https://www.bodybuilding.com/index.html

beachbodyondemand.com あなたにピッタリのワークアウト動画を

痩せたい?ムキムキになりたい?カロリーを消費したい?あなたはどんな風にも変われます。Beachbody On Demandはあなたが変わるためのサポートをします。なりたい体型、レベル別に完全対応したフィットネスプログラムへのオンラインアクセスがここにあります。

  • 80 Day Obsession™、21日間のFix®、PiYo®、22 Minute Hard Corps™、Core De Force™など、世界クラスのビーチボディプログラム
  • ヨガ、カーディオ、ダンス、強化トレーニングなど
  • ダウンロードによりオフライン使用可
  • ワークアウトカレンダー&プログレストラッカー

参考;https://www.beachbodyondemand.com/

2つのサイトを同じECサイトとしてカテゴライズしましたが、実際に各サイトを覗いてみると、その性質は異なっていました。

「bodybuilding.com」はサプリメントなどのプロダクト販売を中心とする一方、「beachbodyondemand.com」はワークアウト動画コンテンツを有料配信するビジネスを展開。

メディアサイトやECサイトが乱立するなか、有料動画コンテンツサイトのランクインは極めて特殊です。

以下、気になる「beachbodyondemand.com」をSimilarWebのデータを用いて、よりミクロな視点で調査します。

サブスクリプションはフィットネス業界にも浸食、急成長ぶりを露呈

意外な注目度!ユーザーの多くはTOPページよりもワークアウトプログラムに

「beachbodyondemand.com」のトラフィック推移をSimilarWebで分析すると、2017年からの急成長が見受けられます。

beachbodyondemand.com 訪問者推移

  • 期間:直近24か月(2017年2月~2019年1月)
  • 調査対象国:アメリカ
  • デバイス:デスクトップとモバイル

トラフィックトレンドは変動を見せながらも、趨向は上向き。

フィットネス関連サイトへのアクセスが全体的に減少傾向にあるなか、新規ユーザーを獲得している可能性があります。

もう少し掘り進めます。beachbodyondemand.com 注目のドメイン

上の表は、「beachbodyondemand.com」内でよく見られているサイト内ページのトップ5。

トップページが最も見られているWebサイトが多いのに対し、「beachbodyondemand.com」で一番見られているページフォルダは「/programs」。

トップページは二番目に流入が多いという結果に。

では、最も見られているページ「/programs」はどのようなコンテンツを揃えているのでしょうか?

ワークアウト動画に特化したサブスクリプションモデル

/programsのコンテンツ概要

実際に「/programs」を検索します。

/program

「/programs」のトップページではワークアウトプログラム一覧が現れました。コンテンツを一つ選んでみます。

/program try now

すると「Try Now」のボタンが出現。

/program 料金詳細

「Try Now」をクリックすると、料金詳細ページへ。

そこでは、ワークアウトプログラムに関する料金システム詳細が明示されていました。

面白いことに、料金システムは動画を観るたびに支払いが発生するスポット型の料金体系ではなく、会員登録によって動画が見放題になるシステムであることが判明。

すなわち、BEACHBODY ON DEMANDはワークアウトプログラム動画配信のサブスクリプションビジネスを採用しているというわけです。

近年大流行のサブスクリプション型のビジネスモデル。

動画配信のサブスクリプションは、Netflixを筆頭に様々なサービスがあります。しかし、ワークアウトプログラムのみに動画コンテンツを絞ったスタイルは極めて珍しいのではないでしょうか。

まとめ

本稿では、SimilarWebのデータを用いてアメリカのフィットネス業界について分析を進めました。

以下は本稿のまとめです。

  • アメリカでのフィットネス関心度はダウントレンド
  • サイト訪問者数トップ10に2つのECサイトがランクイン
  • 特異な「beachbodyondemand.com」、サブスクリプション型ビジネスモデルを展開

フィットネスへのエンゲージが高いアメリカは、同業界のパイオニア。

アメリカのフィットネス業界を分析することによって、日本国内では次に何が”来る”のか、ネクストブームも見えてくるでしょう。

サブスクは業界をより盛り上げていくのか、はたまた、更なる新しいビジネスモデルが創出されるのか。

今後の動向に注目です。

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Nao Shibata

TS事業部MIR所属のwebライター。現役女子大生。コトバとデザインを追究。自称ミニマリスト。

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