ライバルを出し抜くサイト競合分析5つの手法

競合

Webサイトを構築する上で、必ず行うべきことの一つがサイト競合分析です。

なぜか?ネット上では「比較」という行為がほぼ確実に行われるからです。
ネットリテラシー向上、タブブラウザの普及、比較サイトの拡大などによりユーザにとって比較という行為は、ネットを使う上で一般的なものとなりました。

そんな中で、競合分析をせずにWebサイトを構築したらどうなるでしょうか?
自分たちではベストだと思って作ったものが、実は他社サイトよりも劣っていたとしたら?

今回はそんな状況にならないために、弊社が実際にサイト構築を行う際に、事前におこなっているサイト競合分析手法をご紹介します。
それではいってみましょう。

※今回ご紹介する競合分析手法は、あくまでWeb上での競合分析手法です。
新興市場でまだWeb上の競合が少ない、またはリアルの現場であたる競合などに対抗する場合はまた別の手法が必要なので、その点予めご了承ください。

1.競合の顧客を知る

競合サイトを本格的に分析する前に、まずしておくべきなのが「競合の顧客」と「自社の顧客」を把握しておくことです。

これを比較することで、他社とどの程度ターゲットゾーンがバッティングしているか、戦略上競合とぶつかっていくか、それとも敢えてずらしてニッチ戦略、協調戦略を取るかなどターゲット戦略を決める上での一つの指標になります。

またいきなりサイトから比較分析をしてしまうと、競合を見過ぎるがあまり、競合の追従になってしまいがちです。そうなると基本的にはノウハウや既存顧客数、実績などあらゆる面で先行している企業のほうが有利です。

まず競合の顧客、そして自社の顧客を明確にした上で、ターゲットニーズに答えることが最も重要であると心得ておきましょう。

具体的には以下2つのプロセスを通して競合サイトの顧客を把握します。

  • SimilarWebPROで競合顧客の興味関心領域を把握
  • キーワードアドバイスツールで分析

SimilarWebPROで競合顧客の興味関心領域を把握

わかりやすい例としてNTTdocomoのサイトを例にして見てみましょう。

ここではSimilarWebPROの「利用者の興味」を把握する機能を活用します。この機能は分析対象サイトに訪れるユーザが、他にどんなサイトに興味を持っているのかを一覧化する機能です。

実際にNTTdocomoサイトをこの機能を活用して分析してみると以下のようなデータを参照することができます。

興味関心領域

上位のアクセスを見ると、「au-cs0.kddi.com」「ct11.my.softbank.jp」といったサイトが見受けられます。

これは他キャリアの「マイページURL」です。ここから仮説を立てるとすると、実際NTTdocomoのサイトに来ているユーザーは、auやsoftbankにするか、それともdocomoにするか迷っているユーザよりも、すでに他社キャリアを契約していて、docomoにしようか悩んでいるユーザのほうが多いのでは?といった仮説を立てることができます。

さらにこれらの関連サイトを、キーワードアドバイスツールを使うことでさらに詳細に分析します。

もっと詳しいシミラーウェブを使った競合調査方法はこちらの記事へ

関連サイトをキーワードアドバイスツールで分析

SimilarWebPROで関連サイトを洗い出した後、競合・自社・関連サイトをそれぞれキーワードアドバイスツールで分析します。
キーワードアドバイスツールにURLを入れることで、そのサイトに対する関連キーワードと年齢・性別などの顧客属性を把握することができます。

キーワードアドバイスツール

競合顧客の興味関心が高いサイトと合わせて、それらのサイトのキーワード・年齢・性別などを分析し、統計的に見ることでユーザ属性やキーワードニーズを把握することが出来ます。

これにより競合のWeb上における想定ターゲットを把握し、自社ターゲットと照らし合わせることで、伝えていくべきメッセージをより明確にすることができるのです。

もちろんターゲット設定に関しては、これだけでは不十分で、実際はこのほかにも自社顧客へのヒアリングなどにより、ターゲットニーズを明確にする必要がありますが、競合の顧客を把握しておくことで、自社のポジションを明確にしやすくなります。

2.競合のサイト構造を把握する

自社ターゲットを明確にした上で、具体的に競合サイトの分析に入っていきましょう。細かく見て行く前に、まずは競合サイトのページ数や階層などのWebサイト構造を大まかに把握する必要があります。サイト構造を把握するには、以下のようなツールを活用することで、短時間で一覧化することができます。(※一部対応できないサイトやOSがあります)

ウェブサイト・エクスプローラ

サイトマップオン

以下はサイトマップオンを利用して作成した「similar-web.jp」のサイト構成図一覧です。このようにサイト階層、ページ数・ページ名称などの構造を把握することができます。

サイトマップ

これらサイト全体の構造を事前に把握しておくことで、具体的に比較する際に、もれなく比較することが出来ます。

ちなみにこのプロセスは自社サイトにも行っておくことをオススメします。

よく聞く話しとして、前任者の異動や退職などによって、もはや誰もサイト構造を把握していないというケースです。自社にもお宝コンテンツが眠ってしまっている場合もありますので、同じように洗いだしておきましょう。

3.競合コンテンツを徹底的に比較する

ここまでのプロセスで競合のターゲット・サイト構造を把握した上で、ここから具体的に自社コンテンツと他社競合コンテンツを徹底的に比較します。
以下は弊社で実際に使用している競合比較表のサンプルです。

競合比較表

ここでのポイントはとにかくできるだけ細かい粒度で競合と自社を比較することです。細かく比較することで以下3つのことが見えてきます。

1.他社にできていて、自社にもできることがわかる
2.他社にできていて、自社にできていないことがわかる
3.他社が出来ておらず、自社に出来ることがわかる

競合比較において、まず重要なことは最低でも競合他社に負けない状態を作っておくことです。細かく分解し、しっかり自社に取り込むほどこの精度は高くなります。「負けない」状態を作った上で、いかに自社独自の強みをアピールしていくかが競合分析の最も重要なポイントです。

4.競合の人気コンテンツを取り込む

競合コンテンツを洗いだした上で、その中でユーザーに見られているページ=キラーコンテンツはどのページかも把握しておきましょう。これを把握することで自社サイトコンテンツの優先順位付けやコンテンツアイデアの助けとなります。

具体的にはSimlarWebの「人気ページ」機能を活用します。この機能はいわば他社のアクセス解析を覗いているような感覚で他社サイトのアクセス状況をページ単位で見ることが出来る機能です。以下はsimilar-web.jpの人気ページを調べた結果です。

人気ページ

トップページへのアクセスが多いのは当然として、着目すべきは2位以下のコンテンツです。弊社サイトではLPや価格ページへのアクセスが集中していることがわかります。このような情報から、自社でも集客軸の一つとしてLPを検討したり、価格ページの優先順位を上げてコンテンツを強化するなど、自社サイトのコンテンツ強化と優先順位付けを行うことができます。

5.競合サイトのサイト変更履歴を把握する

ここまで行えば、競合コンテンツや優先順位付けなどがある程度できている状態かと思います。最後に過去をさかのぼって競合サイトの変更履歴を時系列に把握しておきましょう。これには以下のサイトを活用します。

インターネット・アーカイブ

こちらのサイトでは定期的に世界中のWebサイトを回遊し、変更履歴を記録しており、URLを入力するだけで過去そのサイトがどんなデザインだったかを確認することが出来ます。以下は弊社similar-web.jpにおいて、過去どのような変更履歴をたどってきたかをインターネット・アーカイブで確認したものです。

アーカイブ

上記を見ると2月~3月にかけて大きくレイアウト変更をしていることがわかります。これは実際に複数のABテストを実施し、勝ちパターンを残した結果です。

このように競合サイトの変更履歴を時系列に追うことで、自社でわざわざテストしなくても他社の変更結果から勝ちパターンを予測することが可能です。

さらに、それがなぜ勝ちパターンになったのかまで仮説立てすれば、自社ではどのようなキャッチコピー、レイアウトをとればより効果を出せるのかの参考にもなることでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はサイト競合分析というテーマでお伝えしましたが、実は今回ご紹介したプロセスは競合だけでなく、ビジネスモデルが類似しているベンチマーク業界や、Webに力をいれて取り組んでいる企業を分析し、自社に活かす際などにも大変参考になる手法です。

例えばネット生命保険の先駆けであるライフネット生命などは、Webサイト=店舗になるため、力の入れ方も相当なものです。インターネット・アーカイブでライフネット生命の改善履歴を確認し、仮説を立てる訓練をするだけでも相当な仮説設計・テスト設計力が身につくかと思いますので、ぜひトライしてみることをオススメします。

弊社ではこのようなシミラーウェブの活用法など、定期的に無料セミナーでご案内しております。ご興味ございましたらぜひ一度こちらまでお問合せください。

それではまた次回。

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SimilarWeb 編集部

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