業界別グローバルWebベンチマークレポート2015

Webの世界で成功をおさめるには、Webトラフィックが「どこから流れてきたものなのか?」を把握する必要があります。

トラフィックソース(流入元)の把握は、潜在顧客やリードの特定だけでなく、ブランドアウェアネスの改善やブランド力の向上にも欠かすことができない要素です。SimilarWebでは、毎日20億件ものモバイルおよびWeb上の行動を追跡し、マーケティング戦略や意思決定の改善に向けて取り組んでいます。また、データドリブンのインサイトを提供することにより、Webの世界が機能する方法に関する直観的な理解を促し、競争優位の獲得を支援します。

このベンチマークレポートでは、7つの大規模なオンライン業界のデータを精査し、ユーザーが、直接訪問、有料検索、オーガニック検索、ソーシャルメディアといった多様なチャネルを経由してWebサイトに到達する方法を明らかにしています

さらに、有料検索とオーガニック検索から、各業界のサイトにトラフィックを送り込んでいる最も頻繁に使用されるキーワードについても検証しています。このレポートで提示しているデータは、2015年1月に世界200カ国のユーザーから取得したものです。デスクトップ訪問数とは、2015年1月におけるデスクトップユーザーによる推定訪問件数を指しています。データはすべて、本物の人間のWeb上での行動に基づいてはじき出されています。

世界全体のサイトアクセスレポート

国別サイトアクセスシェア率

まずは世界全体で「どの国からのインターネットへのアクセスが多いのか」を示した国別サイトアクセスシェア率を見ていきましょう。

国別サイトアクセスシェア率

国別サイトアクセスシェア率

1位がアメリカの25.05%となり、圧倒的なシェア率を誇っています。続いて、2位にイギリスの5.51%、3位にロシアの5.05%が並びます。日本はというと世界では第9位で2.64%のシェア率です。

マーケティングチャネル

世界全体における各アクセス流入元の割合

世界全体における各アクセス流入元の割合

2015年1月における主要なWebトラフィックはダイレクトトラフィックで、43.38%がWebサイトへの直接訪問でした。それらのWebサイトは、有効なブランド戦略によって、すでにユーザーに認知されていたと考えられます。その後を検索(27.9%)およびリファラー(21.13%)からのトラフィックが比較的近いシェアで追う形となっています。Eメールからのトラフィックはわずか0.36%にすぎず、その影響力の低さが露呈されました。

業界別レポート① ショッピング

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マーケティングチャネル

弊社のデータは、ショッピング業界ではトラフィックの大半が検索によって生成されており、グローバルトラフィックの37%がこのチャネルから送り出されていることを示しています。ダイレクトトラフィックは31.65%でその直後につけており、ショッピングサイトにおけるブランド力の高まりが見て取れます。3位はリファラーからの訪問で、グローバルトラフィックの22.78%を占めています。残りの3つのチャネル(ディスプレイ広告、ソーシャル、Eメール)は大幅に遅れを取っており、これらのチャネルのシェアは、3つ合わせてかろうじて全トラフィックの8%を少し超える程度でした。

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検索キーワード

検索トラフィックのシェアを分析した結果、オーガニック検索のトラフィックは、無料検索から生成されたトラフィックの97.22%を占めており、有料検索のトラフィックシェアをはるかに上回っていることが明らかになりました。

他方、検索結果として表示された有料広告のクリックによって生成されたトラフィックは、ショッピングサイトに流入する全トラフィックのわずか7.23%にとどまっています。しかしこの割合は、本レポートで分析している業界の中では最大でした。「Amazon」がオーガニック検索のキーワードリストの最上位に掲載されている一方、有料検索の主要キーワードは競合サイトの「eBay」となってます。

これらの大型ショッピングサイトは、どちらのリストでも絶大な存在感を維持しており、その事実は、ショッピングサイトへのトラフィックソースとして検索が優勢であるにもかかわらず、ブランド力の重要性に揺るぎはないことを示しています。

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業界別レポート② ギャンブル

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マーケティングチャネル

ギャンブル業界で最も使用頻度の高いトラフィックソースはディスプレイ広告であり、グローバルトラフィックの29.6%を占めています。それに続く直接訪問は29.13%と接戦しており、この業界におけるブランド力の重要性を示唆しています。3位はリファラーで24.99%、検索はわずか14.30%で4位という結果でした。それはGoogleが、Adwordsへのギャンブルサイトの広告の掲載を禁止したことによる部分が最も大きいと考えられます。

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検索キーワード

ゲーミング業界において検索トラフィックの大半を占めているのはオーガニック検索であり。全トラフィックの98%がオーガニック検索となっています。他方、有料検索キーワードからのトラフィックはわずか1.45%にとどまっています。

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オーガニック検索および有料検索においてクリックを最も誘発しているキーワードは「lotto(ロト)」でした。これらのトラフィックチャネルで頻繁に使用されるその他の検索語は、ナショナルロータリー(国営宝くじ)の名称や、有名なオンラインギャンブルサイトの名前など、その大半がブランドキーワードによって占められていました。

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業界別レポート③ 旅行

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マーケティングチャネル

SimilarWebによるデータ分析の結果、旅行業界は検索トラフィックに大きく依存しており、全クリック数の46.74%が検索の結果生じたものであることが判明しました。それに続くダイレクトトラフィックは26%超、リファラーは20.51%と、大幅に遅れを取っています。また、残りのトラフィックソース(メール、ソーシャル、ディスプレイ広告)は、旅行業界サイトにトラフィックを送り込む力がはるかに弱く、全部合わせても3.2%にも届いていません。

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検索キーワード

トラフィックソースの主流は「検索」であり続けていることから、検索結果のクリック率を上昇させるために、広告主の間で熾烈な競争が繰り広げられていることは想像に難くありません。旅行業界サイトへのトラフィックの7%近くが有料検索から送り出されており、その率は上昇傾向にあります。もう一度言いますが、この事実は旅行業界が検索トラフィックの獲得をめぐる激戦区であることを裏付けています。

弊社のデータは、旅行業界では検索語としてブランドキーワードが最も頻繁に使用されていることを示しています。「予約」がオーガニック検索キーワードの最上位であることを除けば。両リスト(有料、オーガニック)の上位キーワードはブランドキーワードによって占められています。オーガニック検索キーワードリストでは、有料検索キーワードの1位は「Ryanair(ライアンエアー)」で、2位と3位は人気旅行サイトの「tripadvisor(トリップアドバイザー)」と「expedia(エクスペディア)」でした。

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業界別レポート④ 金融

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マーケティングチャネル

金融業界では、ユーザーは検索よりも、信頼性の高い直接アクセスを好む傾向が明確にみられます。金融業界におけるグローバルトラフィックの大半はダイレクトトラフィックによるもので、そのシェアは45.61%という最大の値を示しています。次に人気のあるトラフィックソースはリファラーで25.78%を占めており、次点の検索トラフィック(24.77%)をかろうじて上回っています。ディスプレイ広告、ソーシャル、メールはどれも2%を下回っており、ダイレクトトラフィックのシェアには遠く及ばず、他のチャネルからも大きく引き離されています。

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検索キーワード

金融業界では信頼性が何よりも重視されます。したがってオーガニック検索からのトラフィックが96%超と圧倒的に優勢であり、ペイパークリック広告からのトラフィックの割合(3.32%)が極めて低いことは驚くに値しません。

オーガニック検索および有料検索で使用される上位キーワードは、「mortgage calculator(住宅ローン計算機)」を除けばすべてブランドキーワードです。「Paypal(ペイパル)」はオーガニック、有料ともに使用頻度が高く、同社の積極的な検索戦略が功を奏していることが明らかに見て取れます。

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業界別レポート⑤ アート&エンターテインメント

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マーケティングチャネル

アート&エンターテインメント業界では、検索は2番目に使用頻度の高いトラフィックソースであり、トラフィックシェアの30.81%を占めています。最も頻繁に使用されているのはダイレクトトラフィックであり、トラフィックシェアの39%超を占めています。また、ソーシャルメディアを介してオンラインエンターテインメントがビデオなどの形式で頻繁に共有されているこの業界では、今回分析の対象となった他の業界と比較して、トラフィックソースとしてソーシャルが頻繁に活用されています。

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検索キーワード

アート&エンターテインメント業界ではオーガニック検索が世界の検索トラフィックの99%を占めており、有料検索が占める割合はわずか0.44%にすぎません。この事実は、共有可能なコンテンツが頻繁に作成されているこの業界では有料検索の重要度が低く、それにより有料トラフィックのニーズが低下している可能性を示しています。

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この業界では、Youtubeブランドのバリエーションが、有料検索とオーガニック検索の両方で、使用されるキーワードの大半を占めており、ブランド力の高さを物語っています。「Netflix」と「Youtube」は最も頻繁に使用される有料検索キーワードです。オーガニック検索キーワードのリストも、他のブランドキーワードで溢れかえっています。

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業界別レポート⑥ ゲーム

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マーケティングチャネル

ゲーミング業界のトラフィックソースに関して言うと、ダイレクトトラフィックが検索を凌駕しており、グローバルトラフィックの35.28%が直接訪問、33.26%が検索によって送り出されています。3位につけているのはリファラーで、ソーシャルチャネル(4.85%)とディスプレイ広告(4.79%)がほぼ同率でそれを追っています。この事実は、この業界がトラフィックを惹き付けるために、他の業界よりも視覚に頼っている部分が大きいということを示唆しています。

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検索キーワード

オーガニック検索からのトラフィックは、ゲーミングサイトに流入する無料検索からの全トラフィックの99%を超えており、圧倒的シェアを占めています。他方、有料検索からのトラフィックはわずか0.66%にすぎません。

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最も人気の高い有料検索キーワードは「friv」であり、上位10位のキーワードはブランドキーワードが占めています。「ゲーム」というノンブランドキーワードは10位にようやく登場します。オーガニック検索で使用される検索語の上位には、ブランド名とゲーミングサイト名が入り混じっています。

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業界別レポート⑦ アダルト

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マーケティングチャネル

本レポートで分析を行った業界の中で、アダルト業界における結果は最も特徴的であると言えるでしょう。この業界ではトラフィックの大半(42.22%)がリファラーから送り出されていました。これは、アダルトエンターテインメント業界が、他のサイトに掲載されている参照リンクや広告に大きく依存していることを示しています。2番目に人気のあるトラフィックソースは検索で26.27%を占めており、ダイレクトトラフィックが25.21%とその直後につけています。

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検索キーワード

ゲーミング業界と同様に、アダルト業界はAdwordsでの広告の掲載を禁じられています。その結果、トラフィックの最大シェアを占めるのはオーガニックで99.79%に上っており、アダルト業界のサイトに流入した、有料検索からのトラフィックはわずか0.21%でした。

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2位の「大人のおもちゃ」と3位の「アダルトショップ」はともにノンブランドキーワードですが、頻繁に使用されるオーガニック検索キーワードの大半はアダルトサイトのブランドキーワードが占めています。上位の有料検索キーワードの中にはブランドキーワードのほか、極めて競争力が高い「ポルノ」というキーワードも含まれています。

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まとめ:検索とダイレクトトラフィックの重要性

本レポートで分析を行ったすべての業界にとって、検索チャネルはトラフィックを引き出すための重要なソースです。オーガニック検索キーワードが有料広告よりも多くのトラフィックを引き出していることから、SEO(検索エンジン最適化)は、トラフィックの増加と、結果的なコンバージョン率の上昇を望んでいる企業にとって欠かすことのできない要素であり続けています。

すべての業界において、グローバルな検索語の大半が主要ブランド名で占められていることから、ユーザーがWebサイトに到達するための決定的要因は依然としてブランド認知であることがわかります。それは、ダイレクトトラフィックがグローバルトラフィックの43%を占めているという事実によって裏付けることができます。これらのことから、強力なオンラインプレゼンスを確立するための鍵は、競争力のあるブランドの構築であることは明らかです。

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▼本レポートのデータについて

このレポートで提示しているデータは、分析対象の7つの業界のWebサイトにトラフィックを送り込んでいる主要なブランドキーワードとノンブランドキーワードに焦点を当てたものです。ここで使用されているデータは、2015年1月における、世界各地のデスクトップユーザーによるWebサイトへの訪問と、それまでの経緯に基づいてはじき出されたものであり、デスクトップユーザーによる1兆5,000万件の訪問に対し、SimilarWebが行った測定の結果を絞り込んだものです。

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SimilarWeb 編集部

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