タウンワークは若者層ユーザーを確保!?大混戦のアルバイト求人業界を分析

多くの方が一度は経験したことのあるアルバイト。アルバイトを探す方法は様々ですが、アルバイト求人サイトを用いる方が多いのではないでしょうか。

求人サイトは多く存在し、一人でも多くのユーザーを獲得しようと各社の間で熾烈なユーザー獲得争いがWeb上で起きています。では、競合他社よりアクセス数を多く獲得するためにどのような工夫を凝らしているのでしょうか。

今回はアルバイト求人サイトアクセス数上位5社をサイト解析ツールを用いて調査しました。

*使用ツール「SimilarWeb PRO

5社のアクセス数推移

総アクセス数上位5社のサイトがこちら。

まずは5社の総アクセス数推移をご覧ください。

バイト全体概観

アクセス数推移:設定期間13’9〜15’8:”i”マークはアルゴリズム変更を示す

トップはタウンワーク(青色の折れ線グラフ)となっていますが、タウンワークのサイトはアルバイト以外に一般の求人情報も載っており、アルバイトを探している人以外も訪れるためにアクセス数が高い可能性があります。

タウンワーク以外のサイトのアクセス数推移は混戦状態にあり、いかにしてユーザーが検索した際に検索結果において他社よりも上に表記され、アクセス数が増やすことができるかがポイントになりそうです。

ではトラフィック別にアクセスまでの道のりをみてみましょう。

各社が広告を集中させるタイミングはここ!

ディスプレー広告からのトラフィックがこちらです。

バイト広告新規

ディスプレー広告からの流入:設定期間13’9〜15’8

青とオレンジでかこった部分にご注目ください。青の部分は年末年始の繁忙期前の時期にあたり、オレンジの部分は春のアルバイト入れ替わりの時期にあたります。

この二つの時期を比較すると、両方の時期にアクセスを得たのはジョブセンス(ピンクの折れ線グラフ)のみ。対して他社は一方の時期のみアクセスを多く得ました。タウンワーク(青の折れ線グラフ)は年末年始にはアクセスを得なかったのに対して、入れ替わりの時期に一気に多くのアクセスを得ています。入れ替わりの時期に多くのアクセスを得れると予測し、あえて入れ替わりの時期のみに広告出稿投資に力を入れたのかもしれません。

年末年始に多くのアクセスを得たバイトル(紫の折れ線グラフ)とfromAnavi(緑の折れ線グラフ)は入れ替わりの時期にアクセスを得れていません。入れ替わりの時期に広告出稿投資に力を入れなかったのではなく、タウンワークとジョブセンスの影響を受けたのではないでしょうか。

若者層のユーザー獲得に成功?

次にソーシャルからのトラフィックですが、サイトによって違うソーシャルからの流入が見受けられました。こちらをご覧ください。

バイトソーシャル概観

ソーシャルからの流入:設定期間13’9〜15’8

バイトソーシャルトップ10

どのようなソーシャルから流入しているのかを表示

一番多くトラフィックを集めたのはピンクのジョブセンス。Facebook からのトラフィックが多いです。

この中で注目したのは2番目と4番目YouTubeとTwitterからのトラフィックで青のタウンワークがダントツのアクセス数を見せています。

まずはYouTubeのトラフィックから分析します。タウンワークでは2015年の1月より「激レアバイト」という珍しいアルバイトを集め、募集したのが話題になりました。それらのバイトをレポートした動画が多く見られることでトラフィックを多く集めました。

次にTwitter。こちらの記事を見て頂くとお分かりになると思いますが、タウンワークは先ほど説明した「激レアバイト」を知ってもらうためにTwitter社と共同し、若者層に注目を集めてもらうための施策を立てていました。結果的に4番目のTwitterを見てわかるように大きくトラフィックを集めたため、おそらく若者層からのトラフィックはこの施策によって増えたのではないでしょうか。

キーワードひとつでトラフィックに変化

最後に検索キーワードから各々の持つサイトの特徴を見ていきたいとおもいます。

ユーザーはアルバイトを探すのに様々なキーワードで検索します。そのキーワードによって画面トップに出てくるサイトは変わり、ここでも熾烈な競合が見られます。今回は3種類の検索キーワードを調査しました。

「アルバイト」「バイト」

まずは「アルバイト」「バイト」のキーワードで検索した際のトラフィックの状況がどう変わるのか。こちらをご覧ください。

バイト検索新規

検索による流入において、キーワードによって各社の占める割合を示したもの

タウンワーク、fromAnavi、マイナビバイトの三社のアクセス数の割合が均衡しています。この二つのキーワードはアルバイトを探す際に多くのユーザーが検索するであろうキーワードでありますし、加えて職種などの特定のキーワードを含まず検索しているため、どのようなアルバイトにしようかはっきりと決まっていないユーザーが多いと思われます。したがって、そのようなユーザーは求人サイトにこだわりがなく、さらに検索結果トップに出るサイトを閲覧する可能性が高いため、この二つのキーワードによって検索結果トップに表記されることはアクセス数増加の重要なポイントになると考えます。

「短期」

次に条件を特定してアルバイトを探しているユーザーが用いるキーワードを見ていきます。「短期」のキーワードが入った検索結果において各社のアクセス数の割合に差がでました。こちらをご覧ください。

バイト検索「短期」トップ5

検索からの流入において、「短期」のキーワードが入った検索ワードTOP5

マイナビバイトが多くのトラフィックを集めています。マイナビバイトは短期、高校生、大学生それぞれにコミットしたバイト求人サイトページ、またアプリを作成しており、そのため「短期」のキーワードでマイナビバイトがヒットし、多くのトラフィックを集めた可能性が高いです。

「高時給」

最後に「高時給」とこちらも条件を特定したキーワードを用いてアルバイトを検索しているユーザーを調査しました。こちらをご覧ください。

バイト検索「高時給」トップ10

検索からの流入において、「高時給」のキーワードが入った検索ワードTOP10

赤のマイナビバイトも多くの割合を占めていますが、注目すべきは紫のバイトル。高時給に関するワードで多くのアクセスを得ています。どのサイトも高時給アルバイトの特集ページを組んでいますが、バイトルの高時給アルバイトの特集ページは他社とは雰囲気が違い、少しリッチな雰囲気のページとなっています。さらに時給1,400円以上のバイトがある、といきなりインパクトのあるキャッチが表示されおり、高時給を求めているユーザー獲得に力を入れていることがわかります。

このように、検索用語が少し違うだけでトラフィック量の割合は大きく変わります。特定のキーワードの中で、ユーザーがどのようなアルバイトを求めているかを分析し、そのニーズに合致したキーワードに対して特集ページを作成する。そのような施策によって、アクセス数の増減に大きく関わってくるのかもしれません。

まとめ

以前は紙媒体の求人が街中で多く見られましたが、最近では少なくなったように思われます。スマートフォンとネットの急速な普及により、ネットで求人を見る人が増えたからでしょう。

今後さらにスマートフォン、ネットの普及が進む中で、競合他社とどのような差別化を図り、どのようなルートでユーザーを自社サイトまでアクセスに結びつけるのか。各社のマーケティングに注目です。

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原澤陽

大学2年次の2015年7月より、株式会社ギャプライズに長期インターン生として入社。 大手企業4社のSNS広告運用 / 分析 /企画およびマーケティング施策の提案 / コンテンツ作成に従事。 Facebookビジネスマネージャーを用いたSNSディレクション、SRM(Social Relationship Management | Social Marketing | Oracle)によるリスニング解析、SimilarWeb PROによるWeb解析を得意とし、ノウハウとツールを掛け合わせたWebマーケティングソリューションを行っている。

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