歴史を変えた!ラグビーワールドカップ、日本代表の注目度をWeb解析ツールで分析

1勝21敗2分け。これはラグビー日本代表のワールドカップ過去7大会における戦績です。この戦績からもわかるように、決して強いとは言えない日本代表が、今年行われているワールドカップ初戦で、過去2回も優勝経験がある「南アフリカ代表」に歴史的勝利をおさめました。

次戦のスコットランド戦には敗れてしまいましたが、サモア代表、アメリカ代表に勝利。惜しくも決勝トーナメントには進めなかったものの、3勝1敗という好成績でワールドカップを終えました。

この快挙により日本から注目が集まったのはもちろんのこと、世界からも日本代表の快挙に注目が集まりました。競合分析ツール「SimilarWeb」を用いて、Web上のデータから日本代表の注目度を分析していきます。

南アフリカ戦勝利により、Web上では世界から日本代表に熱視線!

日本の試合が「世界からどれほど注目を集めていたのか?」を、ラグビーワールドカップ公式サイトを用いて3つのデータから調査しました。

  • どのようなキーワードで検索されていたのか?
  • 世界のユーザーがアクセスを集中させたのはいつか?
  • ラグビーワールドカップ公式サイト内の人気ページはどのページか?

どのようなキーワードで検索されていたのか?

日本代表が、南アフリカ代表に勝利したことは世界にとって衝撃であり、この試合に世界のユーザーが注目しました。

まず、ラグビーワールドカップ公式サイトへアクセスする際に用いられた検索キーワードTOP10をご覧ください。

シミラー ラグビー 検索top10▲「rugbyworldcup.com」検索キーワードTOP10:設定期間2015年9月

ご覧の通り「rugby world cup」とシンプルなキーワードでの検索が多く見られます。「fixtures」という単語は主に英国で用いられる「大会」を示すワードです。

アクセスまでに用いられたキーワードは全6,574ワード。これだけ様々な検索キーワードが用いられている中、73番目に用いられたキーワードは「japan vs south africa highlights」でした。

シミラー ラグビー 検索▲「rugbyworldcup.com」検索キーワード73位〜80位:設定期間2015年9月

これはつまり、南アフリカ戦のハイライトの動画を世界のユーザーがこぞって検索していたのです。加えて80番目にも日本vs南アフリカ戦を示すキーワードが入っており、南アフリカ戦に世界が注目したことがわかります。

実は73番目までのキーワードでは、「英国ラグビーワールドカップ」のような大会国以外の国名キーワードや、特定の試合のキーワードはありませんでした。つまり、特定の試合として最も検索された注目の試合が日本と南アフリカの試合だったのです。いかに日本の南アフリカへの勝利が、世界に衝撃を与えたことがわかります。

世界のユーザーがアクセスを集中させたのはいつか?

南アフリカ戦での勝利という快挙によって世界の注目は日本vs南アフリカ戦にとどまらず、その後の日本の試合にも注目し始めたのです

予選全40試合の中には開催国のイングランドの試合や世界一と言われるニュージーランド代表の試合など、数ある世界注目の試合もある中、世界のユーザーの多くは南アフリカ戦後の日本代表の試合に注目していました。

シミラー ラグビーアクセス▲「rugbyworldcup.com」アクセス推移:設定期間2015年直近28ヶ月

上のグラフを見ると、アクセスの大きな動きを示している波のほとんどに日本代表の試合が関係していることがわかります。さらに、この大きなサイトの動きを生み出したのは日本のユーザーではなく、世界のユーザーによって生み出されたものでもあります。

このサイトの国別アクセスを見てみると、開催国のイングランドや、強豪国と言われる国々からのアクセスが多く、日本のユーザーは決して多くはないです。

シミラー ラグビー 国別▲「rugbyworldcup.com」国別アクセス推移:設定期間2015年9月

これら、日本ユーザーばかりが日本代表の試合に注目しているのではなく、世界のユーザーが日本代表の試合に大きな興味を示したことで、日本戦に大きなアクセスの波を生み出したのです

ラグビーワールドカップ公式サイト内の人気ページはどのページか?

次は日本の注目度をラグビーワールドカップ公式サイトの人気ページから見ていきます。

ラグビーワールドカップ公式サイトには864個のドメインが存在します。その中の人気ページTOP100のうち、半分近くはチケットや試合スケジュールを示すドメインが占めていました。

残りのドメインは各試合の情報、ハイライトが見られるページ、各代表チームの紹介ページがあり、自国開催のイングランドや強豪国の試合に関するページが多く見受けられました。

しかし、TOP100の中で人気を集めたのは我らが日本代表に関するページだったのです。

シミラー 人気最新▲「rugbyworldcup.com」における人気ページTOP100:設定期間2015年9月

上記の通り日本代表が全体の14%を占め、日本代表の試合に関するドメインが他国と比べて多く見られていることがわかります

歴史的勝利、その後の快進撃、これらによる世界の日本に対する注目度の上昇。もしも決勝トーナメントに進んでいたとしたら、Web上の動きはさらに活発化していたかもしれません。

歴史的快挙は日本のラグビースクールにも好影響

日本代表の活躍は世界からの注目を集めただけではなく、日本の子供たちにも影響を及ぼした可能性が、Web上の分析から見えてきました。

関東ラグビーフットボール協会」のサイトを用いて、子供たちのラグビーに対する興味を分析しました。なんと、このサイトに対するアクセスがワールドカップ開催前の8月と比べて2倍以上も増えていたのです。

シミラー ラグビー こどもスクール▲「rugby.or.jp」アクセス推移:設定期間2015年7月〜9月

このグラフを見ていただくと、アクセスの数の増加が一目でわかります。

しかし、このサイトのアクセス数増加と、子供たちへの影響度とどんな関わりがあるのでしょうか?

実は、このサイトの中には17都道府県136コのラグビースクールの情報が掲載してあり、このサイト内のアクセスの特徴に大きな変化があったのです。まず、ワールドカップが行われる前にあたる8月時のサイトの動きを見てみます。

シミラー 子供新▲「rugby.or.jp」における人気ページTOP50:設定期間2015年8月

サイト内の人気ページの中で、ドメインの中に少年ラグビーの試合情報などを示す「clubinfo/minijunior」の入ったドメインが8月の人気ページTOP50のうち12%を占めていました。

これが9月のデータになると…

シミラー 子供最新▲「rugby.or.jp」における人気ページ:設定期間2015年9月

ワールドカップの行われた9月に入ると、8月にはTOP50圏外だった136コのラグビースクール詳細ページに飛べる「clubinfo/school」のドメインが多く入り、「clubinfo/minijunior」と合わせてTOP50のうち18%を占めるまでに増えたのです。「clubinfo/school」で一番上位のものでは14番目に入っており、日本の子供たち、または親御さんたちがラグビースクールに興味を示していることがわかります

まとめ

南アフリカ戦勝利により、日本ラグビー界に新たな歴史が刻まれました。 世界における日本代表の印象は変わり、今後のワールドカップにおいて世界から注目の代表国となるでしょう。

さらに、将来ワールドカップのフィールドに立つかもしれない日本の子供たちに「ラグビー」というスポーツの素晴らしさを伝えられたことは、日本代表にとって一番喜ばしいことなのではないでしょうか。

次の2019年ラグビーワールドカップは日本で開催されます。4年後に日本代表が新たな歴史を刻んでくれることを期待しましょう。

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原澤陽

大学2年次の2015年7月より、株式会社ギャプライズに長期インターン生として入社。 大手企業4社のSNS広告運用 / 分析 /企画およびマーケティング施策の提案 / コンテンツ作成に従事。 Facebookビジネスマネージャーを用いたSNSディレクション、SRM(Social Relationship Management | Social Marketing | Oracle)によるリスニング解析、SimilarWeb PROによるWeb解析を得意とし、ノウハウとツールを掛け合わせたWebマーケティングソリューションを行っている。

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