打倒Slackを目指すChatWork。リピート率ではすでにSlack越え

ビジネスチャットアプリ比較

みなさん、ビジネスチャットアプリは利用されていますか?

メッセージングサービスは星の数ほどあるとはいえ、プライベートと仕事に線引き、また情報漏洩やコミュニケーショントラブルを減らすため、ビジネスに特化したサービスを導入する企業は多々あります。

私もいくつか利用しているのですが、案件ごとにトークルームを作ったり、手軽にファイル共有ができたりして、もはやこれなしでは仕事ができません(メールでは、到底こんなことはできませんよね)。

加えて、2016年に入ってから日本発のサービスであるChatWorkが15億円を追加資金調達するなど、いまビジネスチャット業界における覇権争いは熱を増しています。(参考:ChatWorkが15億円を追加資金調達、打倒Slackで北米市場進出なるか?

今回は、そんなビジネスチャットアプリにフォーカスして分析してみました。

ビジネスチャットアプリを検討中の方はもちろん「いま利用しているのは使いにくいなあ」という乗り換え検討中の方もぜひ参考にどうぞ!

今回調査対象とするアプリはこちら!

今回調査するのは、

の4つです。

分析の前に4サービスをおさらい

Slack

洗練されたUIを持つSlack

洗練されたUIで、リンクプレビューなどにも対応。デザイン、機能ともに抜群のビジネスチャットの定番サービスです。ユーザーには、超有名IT企業各社だけでなくNASAの火星探査機開発チームがいるなど、使用実績もピカイチ。

ChatWork

チャットワーク機能紹介

LINEがローンチする前からスタートしていた日本発のサービス。日本語対応UIやリーズナブルな価格から選ばれている。また追加資金調達も行い、北米市場を狙うなど、いま一番アツい日本発ビジネスチャット。

Wantedly Sync

Wantedlyが運営しているコミュニケーションツールSYNCの機能紹介

あのWantedlyが2015年半ばにローンチした新進気鋭のサービス。メンション、ファイル共有などの基本的な機能は押さえられており、連絡先管理機能も充実している。

トークノート

talknoteの機能紹介一覧

「いい会社をつくるSNS」と銘打ったサービス。「いいねボタン」やかわいらしいスタンプが利用できるなど、他のサービスと比べてカジュアルで「社内Facebook」という色が強い。利用データから社員のコンディションを推測する「アクションリズム解析」機能は特徴的。

それではそれぞれのアプリをSimilarWeb PROで分析していきましょう!

(注:本記事で扱っているデータはあくまでSimilarWeb独自に収集・処理したデータのため、実際の値とは多少ズレが生じている可能性がございます。あらかじめご了承ください。)

ストアでの評価

まずは、Google Playストア(日本)でのユーザー評価を見ていきます。

高評価を受けているのは、洗練されたUIを持つSlack。レビュー数も約3万あり、流石の強さを誇ります。

ところが、Slack以上の高評価を受けたアプリがありました。

 ビジネスチャットアプリのストア評価比較

ローンチしたばかりのSyncが一番評価が高いという結果に。しかし、まだ認知度が低く、レビューも少ないところから信憑性が高いとは言いきれないでしょう。

ローンチしてから1年経っていないにもかかわらず高評価を受けている点は、今後多くのシェアを獲得する可能性を大いに秘めています。

インストール後、どれくらいの割合で使われている?

上記のようなストア内評価だけを見ると、SlackやSyncが使いやすいのかな?としてしまいたくなりますが、そう決めつけるのは早計です。

「インストール後に、最もよく使われているアプリ」が、長く快適に使い続けるには最適といえます。

まずは、各アプリのアクティブユーザー率(インストールした人の中で日々どれくらいの人が使っているのか)はこちら。

アクティブユーザー率の推移

トークノートをインストールしたユーザーのうち、毎日50%弱の人が利用していました

対して、SlackとChatWorkに関してはともに毎日30%弱のユーザーが利用しており、両者は拮抗しています。

Syncは2015年末にかけてSlackとChatWorkという二大巨頭に迫る勢いでしたが、2016年に入ってからはいまひとつ奮わず…。

私もChatWorkとトークノートを併用していますが、この結果は実感を伴って納得できます。

というのも、ChatWorkは主に社外の人間も含めた案件ごとの共有用に利用しています。一方、トークノートは社内でのニュース、イベント、お知らせなどを社内全体で共有するために用いられているため、休日も欠かさずチェックしています。

次にそれぞれの平均使用時間を見てみましょう。

アプリの平均使用時間

Slack、ChatWork、トークノートともに7分ほど使用されているのに対して、Syncだけやけに短い

理由は定かではないですが、おそらく他のアプリよりもメッセージ機能を核としたアプリのため、必要最低限のやりとりのみに使われている可能性があるのではないでしょうか。

使用パターンを分析:もちろん週末の利用は少ないが…?

各アプリの1時間ごとにおける使用率推移を見ていくと、平日と週末で各アプリの特徴が見えてきました。

まずは平日から。

平日の使用率推移

全アプリ共通の傾向として、通勤時間帯から午後にかけて使用率は増加しています。ピークタイムは概して14時から19時です。

お昼時間帯に谷ができるのも、納得ですね。

Slackは通勤時間帯や始業時刻にかけて他のアプリよりもかなり大きなピークを迎えます。

一方、ChatWorkは夕方にかなりの使用ピークを迎え、深夜時間帯にはほとんど使用されていません。

Syncは特徴的です。昼前にピークを迎えた後は、21時まで使用率は比較的低く、それ以降は深夜まで高い使用率をキープしています。

週末は?

休日の使用率推移

当たり前といえば当たり前ですが、全体的に使用率は平日よりも頭一つ下がっています

ここではSyncとトークノートは夕方から夜時間帯にかけての使用率は低く、深夜に高いのが特徴的です。

特に、トークノートに関しては、平日より使用率が高い時間帯があり、他のチャットアプリとは性質を異としています。これも「社内Facebook」的な性格によるものでしょう。「いい会社をつくるSNS」と銘打っているだけはあって、休日でもユーザーに使われているのはさすがです。

リピート率ではChatWorkがSlackより優勢

最後にリピート率を見てみましょう。

リテンション率

ChatWorkがSlackを下す結果となりました。「打倒Slack」とささやかれているChatWorkの未来は明るそうです。

また、トークノートはここでもユニークな結果を出しています。奇妙なまでにリピート率が高く、やはり他のビジネスチャットアプリとは一線を画しているという説はいよいよ濃厚です。

概説としては、1週間を過ぎればチャットアプリの使用率は安定するといえますね。

まとめ

昨今、盛り上がりを見せるビジネスチャット業界。そんななかで成長を続けるChatWorkですが、ユーザーの使用実態からも「Slackに追いつけ追い越せ」な勢いが見られました。

よりユーザーに利用されるビジネスチャットアプリを目指すために、機能面でのさらなる充実はもとより、高い使用率・リピート率をたたき出しているトークノートから得られる知見も多いでしょう。

休日でも気軽に、負担なく仕事の進捗にキャッチアップできるようなビジネスチャットが生みだされてほしいものですね。

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橋本 拓実

大学2年次の2015年10月より株式会社ギャプライズに長期インターン生として入社。専攻は心理学。

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