SimilarWeb無料版で見れる7つのデータとそのポイント

URLさえわかれば、あらゆるデータを取得できるSimilarWeb。

競合のトラフィックを定点観測するために用いるのはもちろんの事、トラフィックデータ以外にも見るべきポイントを整理する事でデータの価値を高めることができます。

そこで本稿では、SimilarWeb無料版をご利用頂いている方向けに無料版ででできる事、そしてデータをどのように見ればいいのかを解説していきます。

SimilarWeb無料版で見れる7つのデータ

全7データ

  1. トラフィックとエンゲージメント
  2. マーケティングチャネル
  3. 地域
  4. 利用者層
  5. オーディエンスの興味
  6. 流出トラフィック
  7. 競合情勢

見てみたいサイトを入力

まずは競合、または気になるサイトをSimilarWebに入力し、分析の準備をしましょう。

SimilarWeb入力画面

これで準備はできました。

ここからは各データが示すもの、そして見るべきポイントをひとつづつ見ていきます。

トラフィックとエンゲージメント

競合のアクセス数は「継続的」に見る事が重要

SimilarWebで見たいサイトを入力し、選択すると、下記のようなウェブサイトパフォーマンスが表示されます。

SimilarWebウェブサイトパフォーマンス

この画面で概要を見れますが、概要ではただ膨大なデータを眺めるだけになるので実運用に応用しにくいです。

見るべきポイントは時系列です。

数値が上がっているのか、下がっているのか。これを認識することが重要です。

左のメニューバーから「トラフィックとエンゲージメント」を選択しましょう。

すると、下記の画面に入ります。

SimilarWeb トラフィック概況

様々なデータがでますが、重要視すべきは下記2点。

  1. デバイス割合
  2. アクセスのエンゲージメント

ますはこの2点を抑えます。

1.デバイス割合

モバイルシフトが進む昨今。ほとんどの人がまずモバイルで情報取得をするかと思います。

しかし、業界によってはまだまだデスクトップの方が主流だったりします。(ECによってはデスクトップの割合が高いサイトも多々あります)

このデバイス割合を確認すべき理由は以下です。

  • 自社が業界のトレンドについていけているかがわかる
  • 投資すべきデバイスがわかる

ユーザー、つまりはお客様がどこにいるのかを知らなければ、投資すべきプラットフォームがわかりません。

もし投資先を誤っていたならば、日々機会損失を起こしていることになります。

自社サイトに流入するユーザーはデスクトップへの流入割合が多いが、競合A社、B社は圧倒的にモバイルが多い、と仮定します。

その場合、その業界においてユーザーはモバイル上にいる可能性が高いです。

そのため、サイト設計、デザイン等の投資すべき媒体はモバイル、ということになります。

2.アクセスのエンゲージメント

その時点で競合とどれくらいアクセス数の差があるのか知る事も重要です。

ただ、その時点での差にそれほど高い価値はありません。

「ああ、差が大きく開いているな」「競合の方が滞在時間が長いな」

スポットのデータを見た上で、単なる一喜一憂で終わってはいけません。

重要なのはデータの増減です。

ここで1つ、例をあげましょう。

SimilarWeb トラフィック事例

これはとある業界の1位と2位の過去3年間のアクセストレンドです。3年前はさほど差がありませんでしたが、現在、その差は歴然です。

つまり、競合のサイトは上がってきているのか、このまま行くと競合に市場を席巻されてしまうのではないのか、といった示唆を獲得することがまず重要な一歩目です。

その上で、なぜこのような状況に至っているのかを分析する事が重要です。

マーケティングチャネル

全体を俯瞰する

「マーケティングチャネル」は調査対象のサイトがどのような集客チャネル構造になっているのかを把握する際に非常に有効な機能です。

SimilarWeb マーケティングチャネル

ここでは下記を必ず下記3点をおさえます。

  1. 複数の競合サイト集客チャネルを分析し、業界全体の集客トレンドを調査する
  2. 自社と競合で集客チャネル事の訪問者数の差を調査する
  3. チャネルごとのエンゲージメント(滞在時間 / ページビュー数 / 直帰率)を調査する

上記3点をまず抑え、特に差が見受けられるチャネルごとにデータを見ていきましょう。

流入トラフィック

調査対象サイトに訪れたユーザーが、その手前でどのサイトから訪問したのか。流入元サイトを調査できるのが「流入トラフィック」です。

Similarweb 流入トラフィック

メディア、アフィリエイトサイト等から集客しているサイトの場合、この「流入トラフィック」調査を行う事で競合の集客戦略が読み解けます。

ただし、注意すべき点は上位5位のサイトまでしか見れない事。

1つのサイトから圧倒的な流入を獲得しているサイトを除き、リファラルサイトの流入割合が分散している場合は特に注意が必要です。

理由は、下記のようなサイトが5位以下にある可能性があるからです。

  • 流入を伸ばしてきているサイト
  • 逆に落ちてきているサイト
  • 半年前には見受けられなかったサイト

分析をしていると、5位以下に上記のようなサイトを度々見つけます。競合サイトが何を変えたのか、そこから競合の集客戦略を紐解きましょう。

ミスリードした仮説検証は、その後の施策展開の舵取りに大きく響きます。

サーチトラフィック

「サーチトラフィック」は、調査対象サイトにどのようなキーワードで流入しているのかを調査できます。

SimilarWeb 検索概況

ここで抑えるべきポイントは下記2点。

  1. オーガニック検索と有料検索の割合
  2. 指名検索と非指名検索の割合

特に指名(ブランド)検索の割合は重要なポイントであり、これによって競合の認知度を推し量れます。

継続的に調査することで、競合のブランド力が上がってきているのかを把握しましょう。

メインの機能となる検索キーワードですが、無料版だと上位5位までしか取得できません。そのため、指名検索関連のキーワードが羅列されるケースが多いです。

SimilarWeb 検索概況_指名検索ソート

上記は指名検索キーワードを除外した管理画面です。キーワードが何もでません。

そのため、ここでは抑えるべき2つのポイントのみ抑えます。

有償版ですと無制限に検索キーワードがみれます。詳細はこちら

ソーシャルトラフィック

「ソーシャルトラフィック」は、流入元のSNSサイトからの流入割合を示します。

SimilarWeb ソーシャルトラフィック

近年、どの企業も力を入れているSNSからの流入。

割合を見る程度ならば無料版で満ち足ります。

しかし、どのSNSからの流入が伸びてきているのか、2年前と比べて比率が変わってきているか、業界全体ではどのSNSが伸びているのか、といったマクロ観点で見る場合は無料版だと示唆を見出しにくいです。

自社がどのSNSに投資すべきか。意思決定要素とするには、やはり長期スパンで見たデータが必要となります。

ディスプレイ広告トラフィック

「ディスプレイ広告トラフィック」では、調査対象サイトが出稿しているディスプレイ広告のアクセス概要、出稿先、アドネットワーク、実際に出しているバナーが見れます。

SimilarWeb ディスプレイ広告

ディスプレイ広告の分析で重要視すべきポイントは以下です。

  • どこに出稿しているのか
  • どのアドネットワークを用いて出稿しているのか

仮に出稿先が競合と被っているならば、出稿先サイトを解析する必要も出てきます。

また、どのアドネットワークを使っているのか、それはパフォーマンスが高いのかを知ることで、自社がどのアドネットワークを使えばROI向上を図れるのかを調査できます。

ただし、こちらも直近3ヶ月のデータのみとなるため、それ以前にどのような増減傾向があったのかを分析することができません。

また、バナークリエイティブも全て表示されず、一部のクリエイティブのみなので、他にどのようなデザインをこらしているのか把握できないのが無料版でネックとなる点です。

地域

競合はどの国の市場を取りにいっているのか?

「地域」機能ですが、これは.comのドメインの場合、どの地域で多く閲覧されているのか概要を見る際に便利です。

SimilarWeb 地域

.jp等の日本に特化したサイトを分析した場合、この機能は必要ないでしょう。

一方、グローバルにビジネスを展開し、各国の詳細データを取得したい場合、筆者がおすすめするのは有償版です。

競合他社サイトがどの市場を取りにいっているのか、Geographyを使えば市場取得範囲の外観が一目でわかります。

その上で、深堀を行いたい国の海外フィルターのご購入をおすすめします。

利用者層

「利用者層」機能。これはデータを見た通り、そのサイトに訪れている属性を表示します。

similarWeb 利用者層

データ取得の際はデスクトップとモバイルでわけて取得し、デバイスによって属性が異なるかどうかを見ていきましょう。

同じターゲットを狙う競合サイトでも、実際の訪問者には必ず違いが現れます。

次に紹介する、ペルソナが行える「利用者層」と組み合わせ、競合サイトにどのような属性が訪問しているのかを見ていきます。

オーディエンスの興味

どのようなサイトと比較されているのか、併用されているのか

続いて「オーディエンスの興味」を見ていきます。

これは調査対象のサイトを開いている時、同時にどのサイトを開いているのかを示しています。

まずはデータ画面を見てみます。

SimilarWeb オーディエンスの興味

画面上には親和性が高いサイト上位5つが表示されます。

これは、その調査対象サイトを開いている時、ユーザーが同時に開いている頻度の高いサイトを表示します。

SimilarWeb.comの場合、下記のようになります。

similarweb.com 同一セッション

同一セッションにはSimilarWebの競合ツールのサイト、ないしはGoogle社の分析ツールが同時に開かれやすいです。

そのため、ユーザーインサイトは下記のような事が想定されます。

  • SimilarWebと競合ツールはどこが違うのか?
  • SimilarWebとGoogleのツールを併用してWeb解析を行おう

ユーザーインサイト、または併用サイトを知ることでペルソナを立てることができます。

しかし、無料版で見れる同一セッションは上位5位のみ。そのため、無料版で「オーディエンスの興味」を用いることをあまりおすすめしません。

なぜならば、ミスリードを起こす可能性が非常に高いからです。

スタバサイトを見ているのは主婦だった。競合サイト解析ツールを用いて人気コーヒー3社をペルソナ分析

こちらは実際にカフェサイトを「オーディエンスの興味」を使って解析した例です。

上位5位以下の動向もしっかり整えることで、そのサイトのペルソナをたてます。このように緻密に分析を行ってペルソナを立て、ミスリードを避けるには有償版のご利用をおすすめします。

流出トラフィック

流出先を見る

ここでは「流出トラフィック」と「広告主」を見ていきます。

サイトのサービス内容等にもよりますが、流出元、同一セッション、流出先を把握することで、調査対象サイトの導線設計を明瞭化できます。

流出トラフィック

「流出トラフィック」では調査対象のサイト内から、全く別のドメイン先に飛んだ場合、この別のドメインを表示してくれます。

similarweb 流出トラフィック

ここで捉えるべきポイントは純粋に「どこに」飛んでいるのか把握すべきでしょう。

ここでは調査対象がメディアなのか、ECなのかといったサービス内容で解析方法や視点は変わってきます。

オシャレでつながる『WEAR』! 話題のファッションSNSの成長の秘密は「ユーザーとの共創」と「秀逸な導線設計」にあり

少し前の記事ですが、こちらではスタートトゥデイ(ZOZO)社が運用するアプリ「WEAR」の導線設計を解析しています。

このように導線設計を把握できたならば、自社も同様の導線設計を図るか、別の導線をはるかといった戦略が選べます。

広告主

「広告主」では、サイト内に広告枠を持っているサイトのみ、その広告枠を踏んで飛んだ先のドメインを表示します。

similarweb 広告主

ここは2点着目します。

  1. どこへ飛んだのか
  2. アドネットワークのソース元が何か

これも事業主なのか、広告運用側なのかといった立場で解析方法はかわります。

広告運用者の場合、広告出向先のサイトからどこへ送客しているのか、どのアドネットワークのパフォーマンスが高いのかを調査しておくべきでしょう。

競合情勢

類似サイト・キーワードの競合

「競合情勢」、またサーチトラフィック内の「競合」ではその調査対象サイトのドメイン、または流入キーワードから類似・競合サイトを抽出します。

similarweb競合情勢

ただ、無料版で表示される競合サイトは予想がつく範囲の上位5社であることが多いです。

有償版で解析を行うと、サービス内容で完全にバッティングしなくとも、流入キーワードで対峙しているサイトを抽出できます。

そして、これらのサイトを解析してみると、ここから最終的に競合のサイトへ流れている導線設計になっている場合も度々あります。

そのため、競合を始めに100%そろえておくことが分析のミスリードを少なくすることができます。

数学的フレームワークを使った「足して100になる」競合抽出法

まとめ

各機能について解説していきましたが、結論、競合のデスクトップとモバイルが合算したアクセス数のみ調査するならば無料版で満ち足ります。

しかし、モバイルシフトしている昨今でデバイス別の動向詳細が見れないのは、今後のデジタルマーケティング戦略設計においてミスリードを起こす可能性が高くなります。

自社のデジタルマーケティングに投下できる予算、また今後デジタル領域でどのように戦いたいかを考慮した上で、SimilarWeb有償版にするか否か定めるべきでしょう。

まずは、無料版で”継続的に”競合サイトを追跡してみてください。

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Yo

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SNS広告を用いたディレクション、Marketing Automatioを用いたMQLの生成、SimilarWebによるWeb解析に従事。 みなさまのデジタルマーケティング課題解決に寄与できるコンテンツを配信していきます。 記事内容に関しますご質問は、お気軽に弊社or私のTwitterまでご連絡ください。

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