【化粧業界 インド編】2つのデータから見る世界市場解析レポート

アジア諸国で第3位に入る、売上高133億米ドル。

化粧品市場の12.6%を占め、世界第2位の人口を持つ大国。

それが、本稿の解析対象である”インド”です。

下記はインドの化粧品市場における2017年の売上高合計および1人あたりの売上高。

インドの化粧品市場において特徴的なのは、1人あたりの売上高が少ないものの、全体の売上高が大きい事です。

本稿では、世界の市場調査レポートによる売上高を用いたオフラインデータ、そしてマーケットインテリジェンスツールSimilarWebを使ったオンラインデータの2つを用いて、化粧品業界の現状を解読していきます。

成長が止まらないインド化粧品市場と主要プレイヤー

2021年には170億米ドルの巨大市場へ

人口約13億人。

日本の約10倍以上の人口を持つ大国インドの化粧品市場は年々拡大し、2021年には約170億米ドル規模に至ります。

この成長市場で市場占有率を高める事ができれば、企業の売上/利益増加につながる事は火を見るより明らかです。

では、どの企業がこの巨大市場を席巻しているのでしょうか?

復習

インドの市場プレイヤーを見ていく前に、世界の主要プレイヤーを確認します。

現在、世界の化粧品市場を占めているプレイヤー上位5位はこちら。

  1. フランスのL’Oréal
  2. オランダとイギリスに本拠を置くUnilever
  3. アメリカのProcter & Gamble(P&G)
  4. 同じくアメリカのEstée Lauder
  5. 日本の資生堂

欧州、米国が市場を席巻していますが、実際の輸出量は全体の半分が欧州で占めています。

そして、昨今では新しい販促チャネル獲得のために数々のM&Aが実施されているのが、世界の化粧品市場概況です。

【化粧業界 世界編】2つのデータから見る世界市場解析レポート

詳細は「【化粧業界 世界編】2つのデータから見る世界市場解析レポート」をご覧ください。

ここからは、インドの化粧品市場における主要プレイヤーを見ていきます。

市場を牽引するUnilever

市場の1/4を占めるのは、欧州Unileverのグループ企業”Hindustan Unilever Ltd”。

世界市場では1位のL’Oréalは全体の5%と、Unileverよりビハインドしています。

市場占有率7%のColgate-Palmolive Indiaが2位。

そこから6%のProcter & Gambleは米国企業、L’Oréalが続き、Godrej、Daburとインド企業が連なります。

Othersの48%にまだ可能性が?

Unileverが市場を牽引しているのが特徴的なインドの化粧品業界。

他のグローバル企業は中々市場を抑えられずにいます。

気になるのはOthersの48%。

133億米ドルあるインドの化粧品市場ですから、48%は約63億米ドルとなります。

市場拡大にはまだまだ可能性のあるマーケットが残っていると言えるでしょう。

ここからは、残りの市場を取りに行く、ないしは市場拡大を図ったマーケティング戦略に至るべく、マーケットインテリジェンスツールのSimilarWebを使い、オンラインの側面から市場を解析していきます。

オンライン市場席巻しているのは…スイス企業

データ抽出方法

SimilarWeb独自のアルゴリズムから抽出した”美容とフィットネス/コスメ”カテゴリーにおいてインド国内からアクセスされた情報のみを抽出。

モバイル流入が80%

まずはじめに、市場全体のアクセストレンドを見ていきます。

市場全体のアクセストレンドは緩やかな下降トレンド。

デバイス別のトラフィックをみると、モバイルが市場全体の8割を占めます。

なぜ、これまでにモバイルにおけるアクセスシェアが大きいのでしょうか。

スマートフォンの出荷台数ベースで、中国に次ぐ世界第2位のインド市場

インドのスマートフォン出荷台数状況をみると、その多さは中国に次ぐ大きさです。

2018年4~6月期におけるインドのスマートフォン出荷台数は3350万台。

年々出荷台数が増え、SimilarWebのデータと掛け合わせてみると、化粧品市場ではモバイルデバイスにユーザーとのコミュニケーションが重要となる事がわかります。

このアクセストレンドデータは、海外におけるデジタルマーケティング戦略で重要な参考指標となりえます。

Web広告、サイトデザイン、UI/UXなど、デスクトップとモバイルどちらのデバイスに投資を寄せるべきか、判断指標のひとつとなるでしょう。

Web上における主要プレイヤー

続いてインド市場においてどの化粧品関連サイトへのトラフィックシェアが多いのか、”Web上”における主要プレイヤーを見ていきます。

市場を席巻しているのはoriflame.com。

その市場占有率は44.92%に及びます。

oriflame.comとは?

スイスに本拠を置き、主に美容製品の販売に従事している”Oriflame Holding Ltdが運営するEC(電子商取引)サイトです。

日本ではあまり聞きなれない企業ですが、アフリカやインドネシア、そして本稿で取り上げているインドにおいて成功している企業です。

Oriflameの販売手法は、日本でいえば「ヤクルトレディ」に近いものであり、日本の化粧品では、専属販売員が訪問販売する「メナード化粧品」に類似する。

(中略)

正規流通網がないところを、インフォーマルなネットワークを活用して販路に仕立てる手法。

引用元:日本貿易振興機構 アジア経済研究所

上記引用文通り、ネットワークを活用したビジネス拡大により、Web上における市場を席巻している。

日本とは異なる市場概況

oriflame.com以下のサイトも同じくECが続きます。

日本だと、全く異なる市場概況が垣間見えました。

【化粧業界 日本編】2つのデータから見る世界市場解析レポート

本稿と似た解析手法を、日本のフィルターに変更して分析したレポートを上記画像から無料ダウンロードできます。

どのような市場概況なのか、トレンドは何か。

ぜひ、確認してみてください。

まとめ

本稿のまとめは以下です。

  • インドの化粧品市場はアジア諸国で中国、日本に次ぐ3位の133億米ドル
  • 売上ベースではHindustan Unilever Ltdが市場の28%を占拠
  • 市場の48%は売上が分散しているため、まだまだ市場変動が起こる可能性あり
  • Webアクセストレンドは緩やかな下降、また8割がモバイルからの流入
  • Web市場を席巻しているのはoriflame.com

見てきたように、売上ベースでの市場概況と、Web上における市場概況は異なります。

スマホ出荷台数の増加が見込まれるインド市場。

オンラインにおける販促拡充を図るためには、Web上におけるシェアの拡張が必要です。

つまるところ、インド化粧品市場で売上と利益増加を狙うには、Web上におけるユーザーの獲得はこれから重要な要素となってきます。

SEO、EC、SNSなど、マーケティングにおいて大事な「どこで」戦うかを決める際、Web概況はしっかり抑えておくべきでしょう。

2021年には170億米ドルに至る巨大市場。

席巻するのはどの企業か、注目です。

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